電子タバコのメリットと無理なく禁煙したい方向けのニコチンリキッドとは?

「タバコを吸いたくても喫煙できる場所が簡単に見つからない」、「喫煙所でタバコを吸っているのに嫌な顔をされる」、「タバコの値段が上がりお小遣いが足りない」など、喫煙者の多くはこういった悩みを抱えながら肩身の狭い思いをされているのではないでしょうか。
このような肩身の狭い思いをするくらいなら、いっそのこと「禁煙」にチャレンジしてみるのも1つの選択肢かもしれません。
禁煙を成功させられれば、喫煙者自身はもちろん、周りの家族の健康を守ることにもつながりますし、経済的にもさまざまな効果が得られるはずです。

そこで今回は、禁煙効果が期待できると世界中で注目されている「電子タバコのメリット」や、無理なく禁煙したい方向けの「ニコチンリキッド」について紹介します。

電子タバコのメリット

電子タバコ ニコチン

従来の紙巻きタバコと電子タバコの違い、それは「タバコの葉を使用するかどうか」、「火を使うかどうか」です。 電子タバコは、従来の紙巻きタバコとは違い、タバコの葉は使用せず、火も使わない新しいタバコです。タバコの葉や火を使わないことで、あらゆるメリットが得られることも電子タバコが従来の紙巻きタバコに代わるものとして注目されている理由の一つです。
それでは、早速「電子タバコのメリット」を紹介します。

メリット① タールが含まれていない!
電子タバコで使用する専用の液体リキッドに、タバコの葉は含まれていません。
従来のタバコにはタールという有害物質が含まれており、火を付けて吸ったときに発生する煙に多く含まれています。タールには4,000種類以上の化合物が含まれていて、そのうちの約200種類は人の身体に悪影響を及ぶす有害物質です。
一方、電子タバコの場合はタバコの葉を使用しないことから、タールなどの有害物質を発生させる心配がありません。電子タバコで使用するリキッドは、VG(植物性グリセリン)とPG(プロピレングリコール)ベースが主要な成分として使われています。どれも普段の生活で私たちが口にしている食品に利用されている食品添加物であり、極めて毒性が低いものとして人の身体には無害と認識されています。
メリット② いろいろなフレーバーを試せる!
電子タバコは、従来の紙巻きタバコに比べて「いろいろなフレーバーを試せる」といったメリットがあります。
リキッドの香りは、ミントやメンソール系の定番リキッドのほか、グレープフルーツやアップルなどのフルーツ系リキッド、チョコレートやアイスクリームなどのスイーツ系リキッド、コーヒーやエナジードリンクなどのドリンク系リキッドなど、さまざまな香りのリキッドがあり、選択肢の多さが魅力です。
それぞれのリキッドを組み合わせてオリジナルのリキッドを自作することができたり、リキッドの濃度を調節して好みに合わせたりと使い方は無限に広がることも電子タバコのメリットです。
メリット③ 禁煙効果が期待できる!
世界中で電子タバコが注目されている理由、その一つが「禁煙効果が期待できる」ということです。
紙巻きタバコに使用されているタバコの葉は、依存症状を引き起こすニコチンが含まれています。一方、電子タバコで使用する専用のリキッドはニコチン濃度を自由に選択できます。
禁煙を目的に電子タバコをはじめようと思ったら、最初はニコン入りリキッドを使って紙巻きタバコから徐々に電子タバコに切り替えるのがおすすめです。そして、電子タバコに慣れてきたら、今度はニコチン入りリキッドからニコチンなしのリキッドに切り替えます。
毎日大量の紙巻きタバコを吸っていたヘビースモーカーの方にとって、禁煙はとても難しいものです。そのため、ニコチン入りリキッドのニコチン濃度を調節しながら、徐々に禁煙できるように仕向けていくことがポイントです。
メリット④ コスパが良い!
2018年にたばこ税が値上がりしたこともあり、喫煙者の経済的な負担は増しました。その一方で、「コスパが良い」と話題になっているのが電子タバコです。
電子タバコに切り替えた場合、はじめに電子タバコの本体やリキッドなどを揃えるための初期費用は必要なりますが、毎月かかるコストは紙巻きタバコの半額以下になることも珍しくありません。
例えば、紙巻きタバコを1日1箱吸う方の場合、1ヵ月の電子タバコのリキッド消費量は1本(30ml~60m)程度です。1本30mlのリキッド価格が3千円未満と考えると、電子タバコに切り替えて毎月かかるコストは6千円未満に抑えられる計算です。1日1箱、月に30箱近く紙巻きタバコを吸う方は月に1万5千円ほどタバコ代がかかりますが、電子タバコの場合、本体の部品を交換したり、改造をしたりしたとしても、紙巻きタバコよりもコストを安く抑えることができます。
メリット⑤ 火の消し忘れがない
電子タバコは火を使わないタバコです。ゆえに、「火の消し忘れがない」といったメリットがあります。タバコの火を消し忘れたことによる火事の心配から解放されますし、火を使わないので火傷の心配もいりません。
また、紙巻きタバコの場合、吸っている最中にも灰が出ますし、吸ったあとは吸い殻が残ってしまいます。一方、電子タバコの場合、灰や吸い殻が出ないので捨て場所に困ることがありません。

無理なく禁煙したい方向けの「ニコチンリキッド」とは?

電子タバコ ニコチン

電子タバコで使用する専用のリキッドは、種類が豊富なことから自分好みの味やフレーバーを探す楽しみ方や、複数のリキッドをブレンドしてオリジナルリキッドを作り出すといった楽しみ方があります。
あらゆる種類のリキッドがある中で、「禁煙を目的」に電子タバコをはじめる方に人気のリキッドが「ニコチンリキッド」です。

・ニコチンリキッドについて
ニコチンリキッドとは、その名のとおりニコチンが含まれているリキッドのことです。日本国内で販売されている電子タバコ用リキッドにはニコチンが含まれていないため、ニコチン入りのリキッドを使いたい方は「個人輸入代行」を行うネット通販を利用して手に入れるのが一般的です。
電子タバコ(ベイプ)の発祥地であり、電子タバコの文化が根強いアメリカで使用されているリキッドは、ニコチンが含まれている商品が主流です。また、世界に先立ち「電子タバコを禁煙補助器具として認可」されているのがイギリスです。禁煙を目的に治療を受けている方は、病院による処方があれば「禁煙補助薬」としてニコチン入りのリキッドを購入できます。
・ニコチン入りリキッドは徐々に禁煙したい方向け
毎日少なくとも1箱は紙巻きタバコを吸っているヘビースモーカーの方にとって、禁煙は簡単なことではありません。紙巻きタバコにはニコチンが含まれているため、急に喫煙を止めても依存症状が出てきて、自分の意思に逆らうかのようにすぐにまた吸いたくなってしまうからです。
とはいえ、紙巻きタバコを吸い続けることは、喫煙者自身の身体にも悪影響を及ぼすだけでなく、喫煙者が吐き出した副流煙を吸い込み「受動喫煙」による被害を受けている家族や、その周りの人々の健康を阻害する危険な行為であることから、できるだけ早く禁煙を成功させることが大切です。

「禁煙はしたいけど、いきなり吸うのは止めたら失敗しそう」と不安を抱えている方も多いかと思いますが、電子タバコとニコチン入りリキッドをうまく組み合わせることで、徐々に紙巻きタバコから電子タバコへ切り替えに成功している方も大勢いらっしゃいます。

例えば、禁煙をはじめたばかりの人は一気に紙巻きタバコを止めるよりも、紙巻きタバコと電子タバコを併用して使います。そのときに、ニコチン入りのリキッドを使っていれば、ニコチン不足による依存症状も最小限に抑えることができますし、紙巻きタバコを吸う回数を計画的に減らすことができます。
紙巻きタバコと電子タバコの併用に慣れてきたら、徐々に紙巻きタバコの喫煙回数を減らして、電子タバコに切り替えていきます。電子タバコに慣れてくると、紙巻きタバコを吸わなくても口さみしさがなくなってきます。
ニコチン不足による依存症状に関しては、紙巻きタバコから電子タバコへ切り替えることができたら、ニコチン濃度を調節して徐々にニコチンなしのリキッドにシフトチェンジしていきます。ニコチンなしのリキッドで満足できるようになったら、完全に禁煙が成功したといえるはずです。